イラストに陰影をつけるコツ。平面ではなく立体を意識して描こう!

陰影や光(ハイライト)をつけて立体感を出すことは、絵を描く上でとても大事で避けては通れない道です。
絵を描き始めたばかりの方は、どこに影や光を入れればいいのか分からなくなることも多いのではないでしょうか。


上の画像は私が描いた比較的最近の作品で、1枚目が下塗り段階・2枚目が陰影やハイライトを入れて仕上げたものです。

今回の記事では、イラスト歴3年の私が陰影を描く際に何を意識しているのか・どうすればイメージしやすくなるのかまとめてみました。参考になれば幸いです。

 


イラストに陰影をつけるコツ

イラストを線ではなく立体で捉えよう

初心者にありがちなのが絵を線、つまり平面で捉えて描いてしまうことです。

私も絵を線として捉えていた頃は、どこに陰影を入れればいいのか全く分かりませんでした…
平面しか意識出来ていないと、どこに光が当たって明るくなっているのか・どこに光が当たってないのかイメージしづらくなってしまいます。

そうではなく、人体は筒・球・箱の集合体と考えてください。人体だけでなくすべての物体に当てはまります。

立体の集合体であることを意識

 

この立体一つ一つに光が当たっていると考えると、陰影をどこに入れるかイメージしやすくなります。
光源の位置を意識するのも忘れずに。

「光源からの距離」を意識して立体感をつける

イラストを立体で捉えることができたら、大まかな陰影の位置が分かってくるかと思います。
次に”光源からの距離”も意識してみましょう。

物体は光源から近いほど明るく、離れるほど暗くなります。

つまり光源がキャラクターの前方にあると仮定すれば、手前の部分は明るく・奥の部分は暗くなるということですね。(逆光の場合はこの逆になるので注意)
当たり前のことではありますが、個人的には光源の位置」は意識していても「光源から物体までの距離」は意外と考えられていない事が多かったのです。

一つ自作のイラストで例を挙げてみます。

このイラストでは光源を右側手前とし、前に突き出ている部分を黄色・奥の部分を赤の○で囲っています。
突き出ている部分はスクリーンや加算発光などのレイヤーを重ね明るくし、さらに光源に一番近い部分には最も明るい色でテカリを入れるとそれっぽい絵になります。

図の黄色い丸で囲った部分にテカリを入れてます

 

逆に奥まっている部分は乗算レイヤーなどを重ねて暗くしています。この時、暗い青や紫を少しだけ入れるとより立体感を出せます。
入れすぎるとくすんだり不自然に見えるので注意。ちょうどいい具合に不透明度を調整しましょう。

線の段階から立体を意識する

下書きの段階から立体を意識することで手足などのパーツの位置をイメージしやすくなり、奥行きを使った動きのあるポーズも描けるようになります。
以前の記事でも書きましたが、紙の上という平面上ではなく球体の空間の中に人物がいるとイメージしましょう。

さらに線画の段階でも、光源を意識することで線に強弱がつけられます。

・光が強く当たってる部分→線を細くして明るさを表現
・光が当たってなかったりパーツが重なって影になっている部分→線を太くすることで暗さを表現
とあるイラストの線画。分かり辛いですが光が当たっている部分は線を薄くしています

線画の強弱の入れ方は人それぞれで、好みや絵柄によって大きく変わる部分ではあります。
ですがいわゆる「萌え系キャラクター」の線画は強弱をつけた方が見栄えよく見える場合が多いので、覚えておいて損はないでしょう。

自分の好きな絵柄を参考にしてみる

影のつけ方の基本はわかるけど、それでも自分のイメージする絵と違う感じに仕上がる…
こんなことも多くありますよね。

その場合は、自分の好きな絵描きさんの絵を参考にさせてもらいましょう。
「立体を意識している」というのはどのプロの方でも同じですが、それをどう見栄え良くデフォルメしているかは描く人によって変わってきます。

じっくり研究して実際に真似てみると、どんな工夫をしているのか、どのように陰影をつけているのかよく分かると思います。

私は実際に線画をトレースさせて頂いたり、イラストを拡大して影をどう入れてるか、など色々研究させて頂きました。
※もちろんそれを自分の作品として公開するのはNG!著作権侵害にならないように注意しましょう。

まとめ:立体感を意識することが良いイラストに繋がる

これまで解説してきた内容のポイントをまとめてみます。

・イラストを線ではなく立体として捉える。色塗りだけではなく、線の段階から意識。
・光源の位置、光源から物体までの距離を意識する
・好きな絵柄があればそれを真似て研究してみる
私はこれらのポイントを意識するようになってからは、陰影に対する苦手意識が徐々にですが無くなりつつあると思います。もちろんまだまだ課題は多いですが。

絵を描き始めた頃は、どうしても絵を平面と見てしまい実際の形まで意識できないことが多くあると思います。
私もそうでしたし、今でも意識しないとたまに頭から抜けてしまうこともあります。

実際に形あるものを絵にしている訳ですから、それを平面として見てたら立体的に表現できないのは当然と言えば当然ですよね。

人体を立体の集合体として捉えることは陰影をつけて立体感を出すだけではなく、動きのあるポーズを描いたり服などでキャラを装飾する時などにも役立ちます。

なのでぜひ今からでも意識してみてください!