イラストにポーズをつける!アタリをとって描いてみよう

キャラクターを描くとき、自分のイメージしたポーズが描けなかったり、描き終わっても「何か違うな…」と違和感を感じることはありませんか?
人物のポーズを上手くには、具体的な線をひく前にアタリをとることが大切です。

アタリとは、キャラクターの顔や体をバランスよく描くため、線を引いて大まかな位置取りをすることです。(pixivisionより引用)

今回の記事ではイラスト歴3年ほどの私が実践しているアタリの取り方について、作例を挙げながら解説していきたいと思います。

まだまだ未熟な部分もありますが、アタリの取り方について悩んでいる方の参考になれば幸いです。

 


ポーズをつけるときはアタリをとるのがおすすめ

いざキャラクターを描こう!と思っても、初心者の方はいきなりポーズをつけて描こうとしてもなかなか上手くいかない場合が多いと思います。
アタリを取らないでささっと描ける人もいますが、それは長年描いてきたプロの方の話です。

基本的にキャラを描く前はアタリをとってからの方がイメージしやすく、描き直しが少なくなるので結果的に時間短縮にもつながる場合が多いです。

筆者も昔は面倒でいきなり身体を描いて、着色まで進んでから違和感に気づいたりしてたよね…
そんな事を防ぐためにも、アタリを正確にきちんととることは重要ですね。

また、アタリをとることは平面的なポーズだけではなく、空間を意識した立体的なポーズを考えるのにも役立ちます。
手を前に突き出したポーズなどですね。

平面上ではなく、球の中の空間上にキャラがいると考える

 

次の項目では私のやり方を交えつつ、アタリの取り方のコツを紹介していきたいと思います。

アタリの取り方のコツ:人体のパーツの比率と立体構造を意識する

私は大体こんな感じにアタリをとることが多いです。上の図では緑が肋骨と骨盤、赤の丸が関節を表しています。

特に関節の位置を決める事が重要で、きちんとした位置取りができればどんなポーズも自然に描くことができます。
言い換えれば関節の位置をきちんと考えないまま描いてしまうと、どんなに頑張って肉付けしても不自然な仕上がりになってしまうので注意が必要です。

関節の位置をどう考えるかですが、顔に対する腕や脚の長さのおおよその比率は覚えておくといいでしょう。
※図は5~6頭身の女性や少年キャラなどの場合。大人の男性だとこれとは異なり、顔に対する腕脚や肋骨・骨盤の比率なども高くなってきます。

これを意識しつつ、関節の位置を決めることができれば自然にポーズも決まります。

こんな感じに

 

そして体のパーツを描く時ですが、腕や脚は、「線」では無く「筒」で捉えるのが大事です。
そうすることで、腕や脚を前に突き出した時のポーズがイメージしやすくなります。

こんなポーズとか

 

上のアタリでは、腕の部分に線を入れて空間をイメージしやすくしています。
腕や脚という筒が、どの方向を向いているかきちんと分かるようにしましょう。(服を着せたりするときも便利になります)

様々なポーズのアタリをとってみた

アタリをとることで、他にも色々なポーズが描きやすくなります。その例として、以前私が受講していた講座の課題よりいくつか紹介します。



お尻は巨大な関節と捉えます。
骨盤がおむつのイメージ、おむつの穴から太ももが出ていると考えてお尻を描くと分かりやすいと思います。

骨盤の構造上、最も高い所から脚が出ることはないので注意しましょう。(下図の緑の部分を意識)



腕を上げているポーズは、肩の関節が卵・その卵に管(=腕)が刺さっていると捉えると分かりやすいです。
腕の筋肉は鎖骨と繋がっているので、腕を上げると鎖骨も一緒に上がり肩幅が狭くなります。(腕を上げたときの骨・筋肉の構造はとても複雑ですが、さまざまなポーズに応用できるので勉強しておいて損はないです)

このアタリでは描けていませんが、前腕が頭の後ろにあることを意識し、方向を示す線を入れておくとよりベターだと思います。

このような前かがみになっているポーズでも、肋骨と骨盤(図の緑の部分)の位置関係をきちんと把握すれば描くことができます。
当然ですが、肋骨と骨盤は繋がっているのでそのことも忘れずに意識してましょう。

このポーズだとひざ下の部分が太腿より後ろに位置しているので、そのことも忘れずに考える必要があります。

自分に合ったアタリのとり方を見つけよう

ここまで私のアタリの取り方の例を出しましたが、この描き方にこだわる必要はありません。自分で見て分かりやすいのであれば、棒人間でもなんでも大丈夫です。

ただ、下の画像の様に手足を棒で描くと空間を意識し辛くなるかもしれません。関節の位置に注意することでカバーすることは可能だと思います。

他にも骨格を細かく描いたり、立体を捉えやすくするため箱や筒が繋がったようなアタリを描いてる方もいらっしゃいます。最初は好きな絵描きさんのやり方を真似してみて、自分なりにやりやすくなるようにアレンジしていくのもいいでしょう。

人物を描くのに慣れてきたら、しっかりアタリをとってポーズもどんどんつけていきましょう!