イラストの仕事をスムーズにこなすために。私が気をつけていること

「何度修正しても、依頼者の希望のイラストにならない」「そもそもどんなイラストが良いのか分からないので作業を進められない」

イラスト関係の仕事をされたことがある方ならこのような経験があるかもしれません。

イラストを仕事で描く場合は、依頼者にとって理想とされる絵を描かなければいけません。自分の好みだけで描ける趣味の場合と違います。
それだけに、依頼者と自身の絵のイメージがかみ合わないと、修正の回数が増えたりして作業がなかなか進められないことも少なくありません。

この記事ではイラストの仕事を10件以上受けてきた私の経験を踏まえつつ、”どうすればより依頼者にとって理想の絵を描くことができるか” “スムーズに作業を進められるか” ということについてお話していきたいと思います。

イラストの仕事をスムーズにこなすために

イラストの仕事においては、料金を支払っている以上何か不満点があれば、依頼者側が制作者側に修正を求める権利があります。

しかし必要以上に修正の回数がかさむと、それだけ制作者側の作業量が増えてしまい、納期に影響を与えたりする可能性も出てきます。

以下の項目では、できるだけ修正回数を減らせるよう、私が気を付けている事や実践していることについてお話していきます。

ラフを描く前にできるだけ細かくヒアリングする

これが最も重要です。

ヒアリングが不十分のまま自分のイメージ・好みだけでラフを進めると、結果的に依頼者の理想とかみ合わないという事になりかねません。

キャラクターの容姿だけではなく、全体のイメージなどについても必ず伺いましょう。絵によってはその状況や背景なども。
参考画像があればそれも添付して頂くと、より依頼者の理想のイラストを描きやすくなります。

また、伝えられた内容について何か分からないことがあれば、こちらから質問して疑問を解消するのも忘れずに。

それでも分からない場合は、「こんな感じでしょうか?」と簡単で良いので描いてみて、こちらから具体的な形を提示してみると良いでしょう。

もし「おまかせ」で指定された場合は、
最低限外せない項目やイメージ(可愛い?かっこいい?など)は聞き、大幅な修正は受け付けられない・もしくは内容によって追加料金を頂くことは前もって必ずお伝えしておきましょう。

いくつかラフを提案する

可能であればラフは1つではなく、依頼者側に選んで頂けるよう2つ以上提案するのをお勧めします。

キャラクターの構図やポーズ、表情などを異なるものにすることで差をつけます。

細部まで描くと提案する数の分作業量も増えるので、この段階では簡単な構図を描く程度で大丈夫です。

いくつか提案してどのラフを完成させるか選んで頂いたら、簡単に色を置くなど情報量を増やしてそれを提出し、問題ないか確認して頂きましょう。
あらかじめ複数の候補から選んでくださってるので、大幅な修正を求められることはおそらくないかと思います。

修正回数に制限を設けておく

私の経験ですがヒアリングを十分にしたつもりでも、何度も修正を求められ一向に清書に移れない例がありました。
「次は顔」「次は小物」「次は背景」…と複数の修正希望があった様ですが、制作者側としては一度にまとめて伝えて頂いた方がありがたいです。

さすがに依頼者側に修正を求める権利があるとはいえ、あまりに何度も修正を重ねると料金分の作業量を超えているという事になりかねません。

このような場合は明確に「ラフの修正はあと○回です。それ以上になる場合はその作業分の追加料金を頂きます」と伝えるようにしています。
複数の修正希望があるのであれば、できるだけまとめて伝えてもらった方がスムーズに作業を進められるためです。

もちろん自分で決めた修正回数で収められるよう、ヒアリングの段階から出来ることは最大限行うことが一番大切です。

依頼された内容の絵を描ける自信が無い時は

ヒアリング段階で「自分には無理だな…」と感じた場合は、素直に辞退することも大切です。

人によっては「どうしてもこのジャンルは描けない」というのもあるかと思います。(私もあります)

いくら自身の練習や経験になるとはいっても、仕事であるからには一定以上のクオリティで描き、納品しなければいけません。
それが出来る自信が無い場合はお互いのためにも、依頼を辞退することも選択肢に入れましょう。

後になってキャンセルなどの手続きをする方がよっぽど手間になりますし、当然信用も失ってしまうでしょう。

このような事を避けるためにも、「どんなテイストのイラストが得意か」「受け付けられないイラストのジャンル」についてはあらかじめ明確に提示しておきましょう。

作業の時以外でできること

依頼されてからだけではなく、普段趣味でイラストを描いている時から出来ることもあります。

色々なポーズやテイストのイラストにチャレンジしてみる

仕事では、当然ながら普段自分があまり描かないテイストのイラストを求められる場合もあります。

私の場合は普段可愛い系のイラストを中心に描いているので、仕事の依頼でクール系の少年のイラストを希望された時は少し戸惑いました。
それでも男の子の描き方から勉強し、結果的には依頼者の理想通りに仕上げることが出来たので良かったですが…

自分の描けるイラストの幅を広げるためにも一つの分野にこだわらず、普段から色々なタイプの絵にチャレンジしてみるのも大切だと感じました。

Twitterなどで無償依頼を募ってみる

「まだ自分の絵を仕事にできるだけの自身が無い」という方にもお勧めです。

TwitterなどのSNSでは、決まった枠内で無償イラストを描くという機会を自ら作ることが出来ます。アイコン企画やモデル募集などが有名ですね。

無償依頼の段階から、応募してくださった方の理想のイラストを描けるようにヒアリングや構図提案などもきちんと行いましょう。
私の場合は、その経験が実際に有償でイラストを描くようになった時にも役立ちました。

相手が何を求めているかきちんと聞き取り、それを形にする技術を磨いていくことが後に繋がります。
興味がある方はぜひやってみてください。

まとめ

この記事では、イラストの仕事をスムーズに進めるために私が気をつけていることについてまとめました。

・ラフ作成の前に出来るだけ細かくヒアリングする
・可能であれば複数のラフを提出する
・あらかじめ修正回数に制限を設ける
・どうしても無理そうであれば、依頼受注の段階でお断りする

イラストの仕事外でも自ら無償依頼を募って経験にしたり、色々なテイストの絵に触れてみるなど、出来ることはするように心がけています。

せっかくイラストを仕事にできるのであれば、お互い気持ちよくやり取りしたいですよね。
そのためにも普段から向上心を持ち、様々なイラストを描けるようにこれからも頑張りたいと思います!